[映画] カラスの親指

石原さとみの演技が良いです。しばらく本人だと気がつかなかったくらい(単に顔を覚えるの苦手なだけですが)。何を書いてもネタバレになっちゃいますね、この映画は。世界のあらゆる事象は結局「知ったつもり」にしかなれないんだ、ということなんでしょう。

そいうえば、一昨日は「歯の抜ける夢」、昨夜は「靴を探す夢」を見ました。自分自身の意識下ですら、何を考えているのか垣間見る程度にしか分からないのに、ましてや他人の意図を100%理解するなんて到底不可能なことです。だからこそ、人間はいつもコミュニケーションを切望するのかもしれませんが。

火の国

どうしてこんなところに人が住み着いたのか、と考えることがあります。観測技術が発達し、メカニズムもある程度分かりつつある現代でも、火山の噴火は未だ予測不能で恐ろしいのに。

ほとんど自分の妄想ですけれど、人が住み辛いところだからこそ、人同士が争わずに力を合わせるということが出来てきたのではないでしょうか。自然を畏敬し、時には正面から立ち向かう勇気を備えつつも、争いは決して好まない。おっ、なんかカッコイイぞ、ご先祖様。

[本] あした、次の駅で。

いいことばかりを奇跡はもたらしてくれるんじゃない。失敗も、大切な人を失う悲しみも、あなたを育てるための奇跡なんだよ。
あした、次の駅で。 高山文彦

気がつくと「可哀想な自分」幻想に浸ってしまうことが未だにあります。辛い目に遭った、理不尽な要求をされた、どうしても理解して貰えない…。でも、そういう時って大抵、自分が授かったものについては綺麗さっぱり忘れているものです。それに、自分自身の無理解が誰かを無意識のうちに傷付けていたこともあったかもしれません。少しでも世界のニュースに目を向けたら「自分だけが可哀想」なんて状況は100%有りえないことも自明です。

今あるものに感謝しつつ、もう一歩成長するために何が必要か、そういうことを考えながら日々を過ごしたい。ここならそれが出来そうな気がします。

インターン募集の草稿

http://takachiho.lmlab.net/recruit

インターン募集のページを正式に公開しました。こちらに引っ越しを決めた頃から漠然とした構想はあったのですが、なかなか具体化できずにいたものです。以下は、最初に書いた募集の草稿です。最終案とかなり違っていますが、記録のためここに投稿として残したいと思います。


 

募集要項が煮詰まらずあっという間に2ヶ月経ちました。

このブログの主題の「開発道場」。常時、誰でも歓迎が最終目標です。スキルを持った人材には十分な報酬を、初心者には学びの場を、継続的に提供できるような環境を作りたいと考えています。

…最初の一歩として、まず自分が高千穂という田舎に飛び込んでみました。良い人に出会える確率はかなり高いと思います。貸し切りか!って突っ込みたくなるゴルフ練習場、プール、温泉なんかもプラス評価です(お願い…潰れないで)。短期・中期だとホテル、貸別荘やゲストハウスなど滞在先も選択肢が豊富です。長期滞在できる古民家は引き続き物色中です。

そして、次の一歩です。高千穂で一緒に仕事をしてくれるインターンを募集します。将来的には正社員という選択肢も用意しますが、プログラミングと会社運営のノウハウを盗んで独立してもらっても構いません。弊社としては、形式には拘らず、長いスパンで互いに切磋琢磨し、一緒に仕事ができるパートナーが育ってくれることが唯一の達成目標です。

こちらが報酬をお支払いするのか、或いは逆に、授業料を頂くのかは面接時応相談とします。「作業用オフィス環境(机やインターネット接続など)とPC(MacBook Pro)」については無償貸与します。

 

[本] 鬼降る森

二上山の頂から高千穂を見下ろしてみると、高千穂神社の森が遠くに見え、二上山とそれをまっすぐにつなぐ線上の向こうに天の岩戸神社が位置していた。三つの霊地が一直線でつながっていた。

鬼降る森 – 高山文彦

「神社の系譜(宮元健次著)」を読んで、地元はどうかなと思い付き、ひょっとして大発見では?なんて思っていましたが、やっぱり先に気付いてる人は居るわけですよね。しかもGoogle Earthなんかに頼らずに。

神話の考証がとても面白い本でしたが、天孫族=侵略者と言い切り過ぎている怖さも感じます。虐げられた過去を忘れてはならないけれども、過去に囚われ過ぎて未来が創れなくなってしまうこともまた避けなければなりません。せめて猿田彦とウズメの邂逅くらいは融和の物語だったと信じたいところですね(本書で猿田彦は、まっさきに侵略軍に投降した情けない神様と評されています)。

月並みな表現しか思いつかないのが悔しいですが、この郷には壮大なミステリを紐解くようでゾクゾクする発見が次々にあります。次回のブラタジリ(勝手に命名した史跡探訪ツアー)が楽しみです。

伝えたいこと

近所の温泉に「ドライヤーは髪を乾かす以外に使わないで」という旨の貼り紙がしてあります。先日、この貼り紙の正面で股間をドライヤーで乾かすお爺さんに遭遇しました。しかも、ドライヤーの先っちょがあそこに接触せんばかりの至近距離。

近頃の年寄りは…という話をしたい訳ではなくて、世の中の多くのメッセージが、こんな風に存在してるんだよな…と再確認したような気がして書き留めてみました。貼り紙を気に留めて読むような人の多くは、そもそも、そんな品のない格好をしないような気がします。逆に、そういうのが平気な人は目の前の貼り紙なんか気にも留めないようです。届くべき人に届くことは稀、ということです。

誰かに何かを「伝えよう」という行為自体が、とてもおこがましい事なのかもしれませんね。しかし、それでも、「こうしたほうが良いのでは」というメッセージは発していかないと、お互いが住みづらい状況に陥ってしまいかねません。「伝わらない」のが普通で当然の状態で、時々それがうまくいったら素直に喜び感謝する、というマインドセットを持つことが肝要なのかな、なんて、お風呂上りにお爺さんのお尻とドライヤーを見つめながら考えたのでした。

Rubyの聖地へ

「エンジニアにとっての地方と東京」というスライドを見ました(下記リンク)。松江市、一回行ってみたいですね。…あっ、11月にRuby Conferenceがあるじゃないですか。参加してみよう!と思って早速Google Mapを開いたのですが…。

陸路は絶望的、1日以内に乗り継ぎ出来る公共交通機関がありません。熊本駅まで車で行けば何とかなりそうですが、それでもそこから6時間。空路は、当たり前ですが直行便がないので、羽田でトランジットが必要です。海外旅行級のめんどくささですが(パスポート要らないだけマシか…)、意を決して行ってみようか、どうしようか。

その選択によって欠落するものを、正面から見つめ続ける習慣こそが大切

エンジニアにとっての地方と東京

嬉しいトピックス

引っ越した当日、役場で受付のスタッフが「えっ?転入ですか?」ってちょっと驚いてました。町広報に載ってる6月の「転入超過2人」って(全体で何人転出入があったか、この資料からは分かりませんが)、我々のことです。

ただ「住み始めた」ってだけで統計データに影響を与えられるって、面白くないですか?(え、べつに?)田舎って、あれもない、これもないだらけですし、人口ピラミッドを見るともう「未来」すら無いように見えます。でも、逆の考え方もできませんか?そう、自分たちで「未来」を作れるんですよね。そういう考え方を持った人たちが少なからずこの町にも居るみたいだ、と発見できたことが自分にとっては引っ越し後の「嬉しいトピックス」でした。

よしず

コンクリートブロックって1個100円ちょっとで買えるんですね。写真のよしず(6 x 6尺)も1000円弱。ホームセンタで揃えて自室に簡易の目隠しを作りました。これで窓とカーテンを開けっぱなしにできる!(もう夏も終わりなんですけれど…

ちょっと検索したら、モルタルの作り方もあちこちで解説されてますね。あとは鉄筋があれば、ブロック塀が作れてしまう?下手なもの作って倒壊したりしたら大事故になりそうですけれど、モルタル練りは一度はやってみたい…。

GIFD = Get it fxxking done.

なにかをやり始めて、あと少しで完成、というところで必ず飽きて放置してしまう悪癖があります。分かってはいるつもりなんですが、ついつい、いつもそうなってしまいます。このガンプラも半年がかり…。

「完成」させてしまうと、自分の実力が顕になってしまうことが怖いという本能的な防御なのだろうと思います。視点を変えると、それは、「完成」させた作品(自分の場合、システムでありビジネスの仕組みであり)の数こそがキャリアと呼べるものなのかもしれません。気付くのが遅かったかも、という焦りはありますが、今からでも少しずつでも「完成」を積み重ねて道を見出してゆかねば。