近所の温泉に「ドライヤーは髪を乾かす以外に使わないで」という旨の貼り紙がしてあります。先日、この貼り紙の正面で股間をドライヤーで乾かすお爺さんに遭遇しました。しかも、ドライヤーの先っちょがあそこに接触せんばかりの至近距離。
近頃の年寄りは…という話をしたい訳ではなくて、世の中の多くのメッセージが、こんな風に存在してるんだよな…と再確認したような気がして書き留めてみました。貼り紙を気に留めて読むような人の多くは、そもそも、そんな品のない格好をしないような気がします。逆に、そういうのが平気な人は目の前の貼り紙なんか気にも留めないようです。届くべき人に届くことは稀、ということです。
誰かに何かを「伝えよう」という行為自体が、とてもおこがましい事なのかもしれませんね。しかし、それでも、「こうしたほうが良いのでは」というメッセージは発していかないと、お互いが住みづらい状況に陥ってしまいかねません。「伝わらない」のが普通で当然の状態で、時々それがうまくいったら素直に喜び感謝する、というマインドセットを持つことが肝要なのかな、なんて、お風呂上りにお爺さんのお尻とドライヤーを見つめながら考えたのでした。