開発終盤戦

おかしいな、と思ったことを素直に言える空気を維持すること、システムに不具合があったときに、「ここが変です」と声を上げることが意外に難しい場面があります。自分の責任にされてしまうのではないか、あるいはその部分を担当した人を責める結果になってしまうのではないか。

本来は「トラブル vs 開発チーム」という構図のはずなのに、徐々に生贄探しが始まります。「○○のせいでこうなった」と自分以外の要因に帰してしまうと、その後、考えることが減るので、精神的には随分と楽です。本能的に思考がそちらに向かうのは致し方ないこととして、そこから一歩ひいて状況を俯瞰し、次善の手が打てるリーダーが居るかどうかがプロジェクトの成否に大きく関与します。