お金儲け

やっぱり僕たち(日本人は)お金の勉強をしてこなかったんだ。

ある大学生を相手に、あるビジネスの仕組みを説明した時に「でも結局、お金儲けなんですよね」と反応が返って来ました。おそらく、そこそこの割合の日本人も同様に抱く感想なのではないかと想定して、以下を綴ります。

自分で発見したのではなく、昔、何かで読んで気がついたことなのですが、一般に「あいつら、金儲けが目的だから」と陰口を言う人間の方が、むしろ自分だけのための金儲け、既得権益の保持に必死です。お金って本来、信用や価値を媒介するツールですから、たくさん儲けることは、それだけ社会に貢献しているという指標となるはずです。税金も多く払わなければならないし、発言や行動の影響力も増してきます(どんなサービスを選んでお金を払うか、ということは社会の未来に対する投票行動と捉えることも出来るから)。そしてさらに上のレベルになると、文化やチャリティへの貢献も考えざるを得なくなるでしょう。好きな時に個展やコンサートに行ったり、募金箱にお金を入れるだけの我々と違って、どんな人たちにどんな形で届けることが正しいのか考えるのは本当に難しいと想像します。

上は、お金を儲けた結果としての貢献ですが、そもそもお金儲けが出来る人は「どうしたらより多くの人をHAPPYに出来るか」を考え抜いて実現して来た人です。人々に対して何らかの満足を与えているからこそ対価を手にいれて来ているはず。そのツールとしてのお金の役割の原点に立ち返った時に、ちょっと不味いことになる人たちにとっては、”お金儲けは悪である”との共通認識にメリットがあります。