あなたとわたし、我々も、あの子にいろいろとしてやれたことを怠ったのではありませんかな?
http://bookshelf.lmlab.net/books/4334751458
1ヶ月前に読了した本ですが。不思議な余韻が残る一冊でした。人が人を救う、という考えの傲慢さがやっと少し理解できる年頃になってきたような気がします。自分の力量のなさを悟った、というと諦めムードみたいに聞こえるかもしれませんが、そうではなくて、今やれることを淡々とやって歩を進めよう、という心持ち。
高校を出てもう20年近く経ちますが、ちょうどその20年前を思い出させてくれる本に、高校を卒業した地で出会って読んだというのも、ちょっと不思議な感じ。