国や自治体が出す補助金が、本当に沢山あります。法人の労務に関するだけでも、電話帳みたいな資料が作れるんじゃないかというほど多種多様に。必然性の度合いは判断できませんが、社会主義国家の計画経済ってこんな感じ?と思えるほどです。
「お前も恩恵に預かっているくせに」と聞こえてきそうですが、もちろん、自分もその中の一部。自己批判を込めて書いています。
補助金の申請要件に合致するようにビジネスを進めることで、自治体(ひいてはそこに住まう人たち)の必要とする会社の形が出来上がってくるという良い側面もありますが、ベンチャー的なプロジェクトを進める際には、気をつける必要があると考えています。本来まだ誰も気がついていない、明確になっていないニーズや課題を捉えて、解決策を想像することが仕事のはずなのに、皆が既に乗っているレールに乗ってしまっては、それが見えなくなる恐れがあると思います。補助金ありきで事業計画を作ってしまいがちになりそうです。
出資を頂く場合も同じ。そもそも何のため誰のために、毎日、頭と体を使っているのか、しっかり考えながら動かないと、と思います。「漁師ティコとウォール・ストリートのアナリスト」の話を思い出します。