[映画] スーパーの女

やるだけのことやろ!やるだけのことやれば、お葬式になっても晴れやかな顔していられるよ?

そうだな、じゃあ倒れるところまで行ってみるか。

20年も前の映画なんですね。「職人」や「リーダー」に求められる資質の変化と普遍的な部分とを考えされられる良いストーリーです。ずるく儲けてバカ騒ぎしてた連中が排除されたことで日本経済が停滞してるように見えるんだったら、それはそれでこの国は良い方向に進んできたんじゃないの?という視点も持てるかもしれません。

村上龍もエッセイで「信頼に基づいた共生」こそが新しいムーブメントだと語っています(おしゃれと無縁に生きる:幻冬社)。このスーパーの副店長のビジョンと符合します。どれほどの技術や資金があっても、他者からの信頼だけは、簡単には得られません。たった一つのミスで全てを失うリスクだってあります。それでも、やるだけのことをやる、それだけが最後に笑っていられる唯一の確実な方法です。

 

Photo by 足成