久しぶりに映画を見ました。南米コスタリカが舞台。フィリピンに行った時に送迎の車の中から見た家々ともそっくりの世界。不思議と懐かしさを感じてしまいました。自分の田舎像と妙にオーバラップする部分があったからだと思います。
オヤジたちは、少し汚れた下着のようなシャツで歩き回り、昼間から酒を飲むし、煙草はどこにでも放り投げる。小便だってどこにでもする。犬や猫、それからニワトリは放し飼い。工場の騒音は凄いし、焚き火や焼却場の臭いが立ち込めるようなこともありました。道路の舗装は完全でなく、雨の後には水たまりがあちこちに。祖父が小学生の自分をスクータの座席の前のスペースに立たせて、二人乗りで釣りに行っていたのも、今同じことをやったら大問題になってしまいそうですね。
映画の中で「ここが楽園だと思うか?」と尋ねるシーンが出てきます。コスタリカの華やかなリゾートと比べるのも変ですが、まあ結局どこにも負の現実はあるわけで。そういう清濁を併せ呑めるようになってこそ、田舎って楽しいのかもしれませんね。