犯罪予知が可能になった世界。電車に乗る人々が手に持った端末には最新のニュースが次々に配信され、壁面広告が語りかけてくる…。映画の中で描かれていた近未来の世界がもう当たり前のものとしてそこにあります。
六本木に滞在しながら、IBM Watson Summit 2016に参加しています。ビックサイトでSoftbankがWatsonと提携した話を聞いたのが、ちょうど一年ほど前でした。ニュースから判断する限り、GoogleやMicrosoftに遅れをとっているのでは?という感じのあるWatsonですが、実際のところはどうなのかじっくり調べたいと思います。
ここ最近の画像認識の分野の進歩は速く、以下のような写真をAIに見せると、ワインですね、高層ビルですね、と正確に答えを返してきます。2,3歳の子供が世界を認識して言葉を覚え始めたレベルでしかない、と言われればその通りですが、成長と革新のスピードはまだまだ衰えていないように見えます。
余談ですが、データ分析の土台にデータ・ウェアハウスならぬデータ・レイクという言葉があるんですね。あんまり丁寧に溜め込んでもどうせすぐ陳腐化しちゃうから、もう何も整形せずに全部突っ込んでおいて、必要な時に探り出すんだそうです。Gmailなんかは、この手法の成功例だと思いますが、もっと高度なデータ解析についても、同じようなトレンドが来ているのでしょうか。