高校生のなりたい職業

「UMK高校生フォーラム」という地元の番組で「高校生のなりたい職業」のランキングが紹介されていました(男子305人中)。

1. 教員
2. 公務員
3. 自衛隊
4. プログラマ
5. 建築士、消防士、医師

教員も(私立などを除けば)ほとんどは公務員と考えると、圧倒的多数が、安定志向なんですね。その中で4位にプログラマがつけているのが、時代の変化を感じさせます。番組中でも「AI(人工知能)」というキーワードが何回も出てきました。

地方に残る若者はもう、みんなまとめて公務員として雇用して最低限の生活を保証し、その上で、それぞれの得意分野に一定割合ずつ従事させてインセンティブを与えるなんて政策も、ひょっとしてありなんじゃないのかな…。地元の高千穂町なんかその先進的な事例を持っているとも言えそうです。役場の中に、マーケティング、デザイン、通訳などの専門家レベルの人たちが居ます。みんな普通に農業手伝ってたりしますし、消防団員として防災も担当しています。

所有すること

赤ちゃんって何も持ってないけど、でも、全てを持ってますよね。

何かを持つ(所有する)、ってどういうことなんだろう?と時々考えます。例えば、土地。何もない地面に線を引いて、ここからここまでは誰々のもの、という取り決めがされています。持っていると毎年税金がかかりますが、他人に貸すと(家賃などの)収入が得られます。沢山の土地を持っている人も居れば、ずっと他人の土地の上で暮らし続ける人もいます。

持つ人と持たざる人の格差が…と語り始めたくなるところですが、お金も土地や財産の所有という概念も所詮はバーチャルな(=人間が考えて付与した)ものです。先に目的(あるいは必然性)があって社会に組み込まれたシステムです。そこを逆にして思考を硬直化させているところがないか、時々点検が必要かもしれません。

スーパーニュース

宮崎市の「マチナカ3000」プロジェクトの認定事業所に指定頂いたことをUMKのニュースに取り上げて頂きました。

https://www.umk.co.jp/news/?news=20181029&no=100401

当たり前ですけど、これがスタート地点で、ここから何をするかが重要です。以前の記事 でも書いたように、営業活動を別にすれば、「なにもない」場所だからこそアドバンテージを持てることがあると考えています。「なにもない」ことは、言い換えれば「余白(スペース、可能性)」が「ある」ことです。

[本] リアル店舗の逆襲

私はただ学習することの大切さを実体験から痛感し、続けているだけです。

勢い余ってTwitterにも書いてしまいましたが、リテール(小売)の世界にもアジャイルやオープンソースの概念を理解して積極的に取り入れながら成長している企業があるのだと分かり、高揚感を抑えきれないものがありました。

情報通信こそが小売の本質であり、切っても切り離せないという言葉もその通りだと思います。物流が完全に最適化された未来ってどんな風なんだろう、と時々考えますが、まだ具体像は見つかりません。環境に負荷を与える無駄は減らしつつ、生活に多様性を与える余剰(無駄と同じものですが意味が違います)を追求する方向ではあると思いますが、さて、そのためにどんなことが?

宮崎市長表敬訪問

宮崎に来たバングラディシュの人たちと一緒に市役所を表敬訪問し、受け入れ企業の代表として挨拶をしてきました。台本を用意してたけど、結局読まずに喋っちゃいました。以下、結局読まれなかった原稿。だいたい意味は同じこと言えたかな?(^^;

 


株式会社ランバーミルの伊藤と申します。
バングラディッシュからお越しの皆さん、ようこそ宮崎へ。
そして、我々企業にこのような素晴らしいチャンスを与えてくださった、宮崎市、宮崎大学、JICA、B&M、その他たくさんの方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。

これから、ITのスペシャリストとしての知識やスキルを存分に発揮して頂くとともに、バングラディシュと日本という文化の異なる2つの国の架け橋になって頂くことを期待しています。お互いの考え方の違いを活かして、これまでにない新しい発想で、宮崎、ひいてはバングラディシュや日本の未来を一緒に切り開いていきたいと考えています。

頑張りましょう!

Everyone who came from Bangladesh, welcome to Miyazaki!

We expect all of you to become great engineers here in Miyazaki.
In addition, I believe you will be great bridges between Bangladesh and Japan.
I know we have different way of thinking.
However, I believe the difference will be the strength.
We can create new way of working and new products to enrich people around the World.

Enjoy your life and work in Miyazaki. Thank you.

ハンロンの剃刀

Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.  無能で十分説明されることに悪意を見出すな
Wikipedia

確かに世の中には悪意も存在します。しかし、経験を積んだ大人でも、ここはよく見誤るポイントかもしれません。相手を困らせようという意図はなく、ただただ配慮が行き届かなかった場合でも、悪意を持った行動と捉えられてしまうことはあります。

逆の立場でも、そうです。たまたま連絡が漏れただけなのに、仲間はずれにされたと落ち込んでしまったりするようなことはないでしょうか。

進むべき方向に敵が現れたら「ハンロンの剃刀を使ってみようか?」と議論の方向を少し調整してみる必要があるかもしれません。

補助金・融資・出資

国や自治体が出す補助金が、本当に沢山あります。法人の労務に関するだけでも、電話帳みたいな資料が作れるんじゃないかというほど多種多様に。必然性の度合いは判断できませんが、社会主義国家の計画経済ってこんな感じ?と思えるほどです。

「お前も恩恵に預かっているくせに」と聞こえてきそうですが、もちろん、自分もその中の一部。自己批判を込めて書いています。

補助金の申請要件に合致するようにビジネスを進めることで、自治体(ひいてはそこに住まう人たち)の必要とする会社の形が出来上がってくるという良い側面もありますが、ベンチャー的なプロジェクトを進める際には、気をつける必要があると考えています。本来まだ誰も気がついていない、明確になっていないニーズや課題を捉えて、解決策を想像することが仕事のはずなのに、皆が既に乗っているレールに乗ってしまっては、それが見えなくなる恐れがあると思います。補助金ありきで事業計画を作ってしまいがちになりそうです。

出資を頂く場合も同じ。そもそも何のため誰のために、毎日、頭と体を使っているのか、しっかり考えながら動かないと、と思います。「漁師ティコとウォール・ストリートのアナリスト」の話を思い出します。

トリアージ

トリアージとは、災害や事故などで多数の負傷者が同時に出た場合の治療の優先順位のこと。普通は重傷者からなんですが、戦闘状態にある軍隊では軽症者を優先する場合もあるんだそうです(治療後すぐ戦線に復帰させるため)。

システム保守の現場でも似たようなことは起こります。同時多発的に、複数の復旧の要請が届いた際に、何を優先するか、という悩みがあります。そのシステムが支えるビジネスとワークフロー(業務)への影響の大きいものから、というのが原則となるでしょう。その判断が難しければ、復旧への見通しが立ちやすそうなものから、でしょうか。なかなか、明確な基準を作るのは難しいです。

経験不足のエンジニアの場合、「早く直せ!」という怒号の大きさがそのままトリアージの判断基準となってしまいがちです。本当の負傷者は、叫ぶことも出来ず、痛みに耐えてじっとしているものです。そういう箇所を冷静に見つけて対処できるエンジニアであらねば、と思います。

バングラから新メンバ到着!

写真を撮るのを忘れてました。この画像はダッカに面接に行ったときのもの(^^;

バングラデシュから2名、新しいメンバーが宮崎に到着しました。大学でオリエンテーションを済ませ、市役所で転入の手続き、ショッピングモールで生活用品の買い出しなどなど。これから仕事を進める仲間が増えると思うとワクワクしますね。同時に、「仕事を創る」ことも今より一層真剣に考える必要があって、果たして自分がそういう立ち位置で、正しく歩を進めることができるのか、身の引き締まる思いもあります。

フライパンまで揃えて持ってくる人が居る!って話題になってましたけど、うちの新メンバには「炊飯器(rice cooker)」もって来た強者がいました(笑)

空即是色

書家の黒蛇さんに書いて貰った色紙をレーザーカッタで刻印したバングラディッシュ産の牛革トレー。不思議なご縁と不思議な組み合わせに、この不思議な流れを持った文字を眺めていると、なんだか心拍数が勝手に上がってくるような感じがします。

仏教の根本原理とされるこの言葉が、コンピュータの基礎である2進数を想起させるのは、おそらく偶然ではないと思います。アジャイルなシステム開発と同じように、人間の知性や文化もおそらく、改廃と新装を繰り返しながら、螺旋状に発展してきたのではないでしょうか。

色即是空