宮崎・名古屋・大阪

宮崎に2泊、中部に2泊、大阪に4泊の出張。台風は2つとも、うまいぐあい避けられた感じ。あちこち移動してはいますが、カフェやホテルでこうしてPCを叩いてる時間が多いので、あんまり遠くに来てる感じはありません。

リクルート或いはチームビルド的な意味合いも少しはあるのですが、色んな土地で色んな人と対話できることが、そもそも楽しいみたいです。プログラミングの教室やワークショップを各地で開催していけるように計画を立ててみようと思います。受託の案件だけで手いっぱいの毎日ではあります。それはそれで、とても幸運な状況。しかし、少しずつ少しずつ歩みを止めないように。

忘れる機能

考えまいとすればするほど沈着する思念もあれば、決して忘れることはないと疑わなかった思いが意外にも脆く薄らいでいくことも。これは、自分が意志として自覚している意識が、思考全体のほんの表層に過ぎないことの証左なのかも。

どうして自分はそれを忘れていたのか?思考の「無」の部分を見つめると自分の輪郭が少し見えてくることがあるかもしれません。

肥後時間

宮崎に続いて、今度は熊本へ。会社決算に必要な手続きのため銀行の窓口に行くのが目的です。最寄りの支店まで車で往復5時間。業務の効率、コスト、ひいてはエコロジィなどを考えると、仕事の大部分がリモートで完結する我々の業種ですら、都市部に拠点が集中するのは自然な流れだと思えます。

帰り道に出会う空の下で車を降りてみると、今度は、いつもそういう小さなことを考えて汲々としている自分がとても滑稽に思えてきます。九州では、海も山も空も果てしなく大きいです。

アイザック・ディネーセンは「私は希望もなく、絶望もなく、毎日ちょっとずつ書きます」と言っています。
村上春樹 – 職業としての小説家

日向時間

週末は美郷町経由で宮崎へ。途中で時間規制の通行止めに引っかかって、山奥の路上で50分待ち…。まあ、そんなこともあるさ、って景色を眺めてのんびり時間をやり過ごす思考回路は、自然と共に暮らしてきたからこそ身につくのかもしれません。

50分待たされたお陰で、なんとなく思考回路が切り替わって日向時間の魂が自分にも戻ってきたみたいな旅でした。元々の予定はもう適当に無視して、温泉の看板を見つけて入ってみたり、たまたま出会った海外からの観光客と一緒に観光地を巡ってみたり。のんびりゆったり、だけど楽しさでお腹いっぱいです。

日向時間
宮崎人の時間にルーズでのんびりした性質を表す言葉

[映画] The Intern

2015年にアメリカ合衆国で製作されたコメディ映画。監督・脚本・製作をナンシー・マイヤーズが、主演をロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイが務めた。
http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/

デ・ニーロが演じる見習い社員と、ハサウェイが演じるスタートアップの社長。この両方にどっぷり感情移入出来ちゃいました。男性として、社長(リーダー)として、どう生きるべきかという教則本みたいにも感じられて、逆に言うと、コメディとしては楽しみきれてないかも…?

respectとforgiveness。この共通概念があれば、高齢化社会だろうと雇用の流動化だろうと、そんなに不安に思う必要はないのかもしれません。上の世代は若者の新規性とエネルギーを、若い世代は年上の経験知を素直に頼りあう関係性が素敵でした。

サルタフェスタ2016

前夜祭に続き、当日も結局ライブを観に行くことに。音楽の聴き方としては邪道なんでしょうけれど(前にも同じこと書きましたが…)、どれくらい練習したらこんな音が出せるんだろう、って想像して感動しちゃいます。

中学生になるまでは、こうした「凄いもの」に出会うたび、一刻も早くこの町を捨てないと、と焦っていたことを思い出します。でも、都会に出たら「凄いもの」に遭うチャンスは増えるけれども、それだけで自分が「凄く」なれるかというと、それはほんの1要素にしか過ぎなくて…。

ある種の無力感がこの20年の自分をドライブしてくれていたような気がします。体調を整え、少しずつ技術と知識を増やし、時には仲間を探し、次のチャレンジに進む。20年前はうまく言語化できなかったけれど、似たようなことを考えながら、花火を見上げていました。

Amour

黒木瞳の直筆サインGET!

…って、某有名女優と同姓同名の別人のです。一休さんに続き、お気に入りのアーティストを見つけました。ネットで何でも聴けちゃうし、メジャーな音源には大量生産品特有のパターンがどうしても見え隠れする最近だから、こういう生の音に思わず感動しちゃうのかもしれません。

どっちが良い、ではなくて、色々あって、どちらも楽しめる状況が素敵ですよね。最近は、Apple Musicで、MajaとかNorah Jonesとか仕事中にずーっとかけています。Sheryl  CrowのループにAmour足してみようかな。

明けない夜はないから、今は泣いてしまえ~。
http://amour-music.jimdo.com/

高千穂峡

疲れが極限近くまで来ると、シャンプーで体を洗う癖があるみたいです…。ほとんど全身泡だらけになった頃に違和感の正体に気づいて慌ててやり直し。あっという間に6日間の夏休みが終わってしまいました。

最後の夜は、岩戸の温泉に浸かってからライトアップされた高千穂峡を観てきました。幻想的な灯りに照らされる水面と滝。しかし、一つ一つのライトに近づくと、羽アリがびっしりと連なって蠢いています。どうしても嫌悪感を抱きがちな虫たちも、近づいてよく観察すると、意外と綺麗な模様を持っていたりもします。

結論を出さない、という心の持ち方が大切な場面もあります。

[映画] 海街diary

監督・脚本は是枝裕和。4姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの4人が主演。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品[5]。キャッチフレーズは「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。」第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。(Wikipediaより
http://umimachi.gaga.ne.jp/

誰に感情移入したかって、遺影すら出てこない「お父さん」。だらしなくて無責任で、不器用で中途半端な優しさでかえって周囲を傷付けて。おお自分そっくり。

生きてる限り、悪気はなくても誰かを傷つけちゃったり、逆に傷つけられたり、ということは常につきまといます。殻に籠ってなるべく静かに人生やり過ごそう、って思うこともあるけれど、やっぱりそれは違うんじゃない、って言われた気がします。

海を見に行ってみようかな。

全然籠ってない

「山籠りプログラマ」とサブタイトルをつけたのに、ここ最近のエントリを振り返ると旅してばっかり。ちっとも籠っておりません…(^_^;

東京、大阪、名古屋、宮崎。来週は福岡です。でも、見る人によっては「小さな島国に引き籠って何してんの?」って思うかもしれません。逆に、「もっと細かい一点に集中しなければ、何事も成せないよ」と意見されるかもしれません。