かつて高千穂は「麻の王国」であった。町史には、最盛期の明治時代には、現在の町内の水田作付面積450ヘクタールを上回る約460ヘクタールの面積で麻が栽培されていたとの記述があり、米よりも換金作物の麻の栽培が主だった。
かなたのひと「百年の麻布」 – 特定非営利活動法人山参会
Amazonでは買えない貴重な高千穂の文芸誌を手に入れて、やっと読了しました。折しも、沖縄で基地移設反対の住民投票をやっているタイミングに読み進めていたので、色々なことを考えさせられます。
ぼくは今、畑で大豆を蒔いている。何のために蒔いているか分からない。ちゃんと育ってくれるかどうか、それも分からない。ひたすら、黙々と蒔く。
かなたのひと「ぼくの平和大行進」 – 特定非営利活動法人山参会
高千穂の本当の魅力は、壮大な景色や神々の逸話以上に、そこに住み続ける人々にあるんだな、と改めて感じつつ。
夢は未来にばかりあるのではない。過去にも、ずっと昔にもあるのだと思う。
かなたのひと「橋を架ける」 – 特定非営利活動法人山参会
以前、「鬼降る森」を読んだときにも、(高千穂に伝わる)天孫降臨の物語は侵略、或いは融和、どちらの話だろう?という感想を持ちました。あらゆる出来事には複数の側面があって、どちらか一方が100%正解(正義)であるということは無いのだと思います。世界中からの沢山の観光客や、日本中からの移住者を受け入れながら、この町はどんな風に変化していくのでしょう。
人口の総数で見ると衰退していることになりますが、未来にベクトルが向いた人の割合を考えると、意外と楽観できるのかも?なんて考えてますが(^^;