[映画] 素晴らしきかな人生

原題は「collateral beauty」。辞書をひくと「付随する、並行した」というちょっとピンと来ない訳が並んでいます。字幕では「オマケ」と訳されていたかな?何を観ても泣けてくる年頃ですが、そもそも誰が観ても泣けるように色んなパターンの人生が織り込まれて過ぎているような気も(^^;

不幸な部分ばっかり見つめていても仕方なくて、その周辺にある「オマケ」を上手に拾って集められるようになると、まあ人生そんなに悪くないかな、って思えるようになるはず。

リメンバー・ミー

久しぶりに映画館で映画…!なんだかんだ言ってやっぱりディズニーの映画が好きみたい。

歳をとると涙腺が緩くなる、って言いますけど、字義通り筋肉が弛むんじゃなくて、様々な境遇に自身の体験をオーバーラップし易くなるからなんだと思います。「その気持ち…分かる!」って場面が増えるんですね。

コミュニケーションには必ず、一部に「理解」と「誤解」が含まれる。(中略)伝わるもの、伝わったと認識されるものは、受け手がその場で着想したものである。送り手は、単に注意を喚起したに過ぎない。
MORI LOG ACADEMY 4 – 森博嗣

[映画] グスコーブドリの伝記

宮沢賢治の小説が原作ですが、ちょっと違う部分も。なにより登場人物(?)が全部猫ですしね。

宮崎駿のラピュタと似た表現なのかな(あんまり具体的に書くとネタバレになっちゃいますが)。ミクロからマクロへの視点移動と科学の本質とが、心地よく表現されていて、それが故の寂しさも織り混ざりますが、色んな人に観てもらいたい映画です。

[映画] SING

有名な歌が次々に出てきて、テンションあがります。ほとんど曲名とか知らないけど「なんか聞いたことある!」って程度ですが。こういう映画を観て楽曲の使用料とかどうなってるんだろう?なんて考えてしまう程にスレた大人になってしまった自分が居ます(^^;

ソフトウェアという「知」の領域では、誰かが書いたコードを他の誰かが使ったり、改良したりということが日常的に行われています。歌も昔はそうだったんじゃないでしょうか。沢山の人、幾つもの世代に継がれていく過程で変化したり進化したり。また一周回って、そういうことが当たり前になる時代が来そうな気がします。

[映画] 鍵泥棒のメソッド

おまえの人生、このまま俺がもらうぞ。

だいぶ前にも観てて2回目ですが(^^;  一回観た映画も暫く経つとストーリーを忘れちゃうので、何回も楽しめてしまいます(やばい…)。

幸せってやっぱり「加速度」なんですよね。お金や人脈の持分を微分した「傾き」のことです。どんな酷い状況にあっても(むしろ酷い状況の方が)、幸せにはなれるし、逆に、どれほど恵まれていても幸せを全く感じないということも起こり得ます。

色々あった分、その加速度を楽しめてるって思うと、得した気分になるというか、ただの負け惜しみかもしれないけれど、自分で「悪くないな」って思えたら、その人生そんなに悪くないのは真実です。

[映画] 2001年宇宙の旅

50年前に作られた映画で、描かれている未来はも16年も昔。ものすごい想像力を持った人たちが居たんだなぁ…と感嘆します。今から50年後を想像してみて?って言われてどんなことを思いつきますか…?

写真は映画と全然関係ないですが…森博嗣のWシリーズ文庫本です。このシリーズも不思議な未来を覗かせてくれるとても興味深いストーリが展開します。人工知能とは何か?という探求は結局、人間の思考とは何か?という命題へと繋がってきます。ミクロな世界を突き詰めていくと原子核と電子の構造が太陽系の形にそっくりなように、何か大きなところで繋がっていく感覚。

最近は人工知能がバズワード(営業用の道具)化してるなと感じることもありますが、AI = ビッグデータから有益な知見を効率よく抽出する技術、と捉えると、着実に進歩をし続けています。また、(深層学習を用いない)エキスパートシステムとしてのAIがカバー出来る領域も増えているはず。これも、従来だと計算量やデータの保持にプログラマのリソースが割かれて大変だった部分が、各種のオープンデータやAPIが豊富に提供されだしたことで、ショートカットが容易になってきている部分が大きく寄与しているように見受けられます。

[映画] この世界の片隅に

世間の隅っこでまっすぐ生きている人たちの優しくて強いこと。時折露わにする怒りすら、愛に満ちていて…。何を書いても陳腐な論説になりそう。ただただ「一度、観て欲しい」そう伝えたい良い映画でした。

エンドロールに出てくるクラウドファンディングの参加者の多さにも感動しました。テレビをつけると、他者を威嚇したり、仲間の粗を見つけて攻撃したり、憲兵気取りの人間ばかりのように見えますが、そういう世界は真ん中にちょっとあるだけで、その周りには実は思ったよりも沢山、優しくて強い人たちが静かに生きていたりするんじゃないかな。

[映画] モアナと伝説の海

ディズニーの映画は毎回例外なく大人も楽しめます(自分だけ?)。

頭脳明晰で自立したお姫さまが、(ときに一癖ある)王子さまの支援を得ながら目的を達成する、ってのが最近の物語に多いですよね。よく考えたらジブリはほとんどこれ一筋(^^;

宝を探しに行くんじゃなくって、「返しにいく」っていう設定も好きです。って、これもジブリの某作品にあったような。

[映画] シン・ゴジラ

たまには気楽に映画でも…と思って選ぶタイトルではなかった。途中で頭が痛くなってくるくらい台詞が多かったです。英語も頑張って聞き取ろうとするとさらに大変(^^;

3.11を見てきた日本人だからこそ、あちこち突き刺さるシーンがあるんでしょうね。

[映画] Love & other drugs

邦題は「ラブ&ドラッグ」

アン・ハサウェイって大女優だと思ってたのに、あっさり脱いでて「あれれれ?」というのが最初の感想。それだけ強く伝えたいメッセージがあったのかな、と想像します。製薬会社が実名で出てくるのも凄いなと思いました。

世界はそれほど一様ではなくて、どんなことにも複数の側面があって、自分が今どの方向から世界を見ているのか、それを意識することが肝要です。