高千穂移住2日目

「到着地に発生している霧のため、着陸できない場合は…」というアナウンスにドキドキしながら関空から熊本に飛び、無事に引っ越しの荷物を運び入れて、役場に出向いて転入手続きを済ませました。2日目の今日は、職場になる予定のコワーキングスペースに入って今後の打ち合わせなどなど。

アパートの下見時に光ファイバが到達してることを確認していたので、申し込んですぐ使えるのかと思いきや、2,3週間はかかるんだそうです。さらに、携帯のネットワークが3G(4Gも時々入りますが、不安定)と、確認不足な部分がさっそく露呈しつつありますが…。一歩一歩改善をして行きたいところです。

All you need is…

Love。直訳すると「愛」ですけれど、考えれば考えるほど難しい概念だと思いませんか。今日の物語の中では、「愛=執着」として描かれていることが多いような気がします。けれど、牧師が私たちに教えてくれた「愛」の定義は、違っていました。「感謝」「尊敬」あるいは「慈しみ」「赦し」。そういうものを全部まとめたものなんでしょうか。

明日、2人で宮崎に引っ越します。期待と不安とを、ちょうど半分ずつ両肩に抱えて。色んなことがあるでしょうけれど、たぶん、この「愛」の話を思い出せる限りはなんとかなっていくんじゃないかな、と思います。

他人に干渉されたい、それが愛の定義ではありませんか?
森博嗣 – 君の夢 僕の思考

愛する人を見つめることは、結局は、孤独を知ることであって、そして、きっと自分を知ることになるのだ。
 森博嗣 – 四季 秋

人は、この世にもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ。
ヴィクトール・E・フランクル – 夜と霧

田舎暮らしの合理性

田舎に引っ越すんです、と伝えると、とても心配して下さる方が時々います。半沢直樹というドラマの中で「出向させられるぞ」という言葉が、何かの罰を示唆するようなイメージで描かれていましたが、ひょっとしたらこういう風に捉えられているのかもしれません。

物流と通信がここまで発達してしまえば、さすがにもう”流刑の地”的な認識は古いですよ、と反論できそうですけれど、どうしても残る格差が医療でしょうか。大きな病院がありませんので、都会の大病院に搬送されれば助かる可能性のある病気でも、僻地では死を覚悟する必要があります。

生活費が安い、と言われますが実際に安さを感じるのは土地と野菜の値段くらいです。人件費も安いですが、勤労世代の人間にとってみれば、単に給料が安い、ということに他なりません。

あえてネガティブなことばっかり書いてますが、こういう思考の流れこそが我々が現在陥っている「合理性」の認識のトラップなんじゃないかな、と思います。欧米人は合理的だ、と言われますが、飛行機から飛び降りる危険なスポーツが好きだったり、当たるかどうかも解らないベンチャーに桁違いの資金をつぎ込んでいくのもまた彼らの一面です。

じゃあ何が正しい認識なんだ?と言われてもまだ分かりません。どうなるか分からないからワクワクし、もっと学ぼう知ろう、という意欲と好奇心が湧き出てくるということはあるみたいです。結局、「生きる」ってそういうことなのかもしれないなぁ、と漠然と感じる今日この頃です。引越しまであと5日。

英語勉強虫 the final

週間マガリで大阪在住期間最後の英会話バーを開催して来ました。今回も大盛況で、20人のお客さんに来店頂いています。感謝。

バックグラウンドが全然違う人たちが集まって、お互い名前も知らないところから会話が始まり、何か共通点を見つけたら嬉しくなって、意外な相違を見つけたら素直に驚いて、っていうスタイルのコミュニケーションが自分は好きみたいです。視野が拡がるから、っていう月並みな表現しか思いつきませんが…新しくてワクワクするものって、大抵はこういう多様性の中から生まれてくるんじゃないでしょうか。

大阪のバーはこれから裏方として盛り上げる側に回ります。高千穂でも同じこと…は難しいかもしれませんが、シリコンバレーで流行ってるダイバーシティ(多様性)も、八百万の神様の方が元祖でしょう?個々人の違いを尊重し、受け入れ、時には切磋琢磨するDNAを我々は持っているはずです。

LCC(格安航空会社)

来月の移動はJetstar(ジェットスター)というLCC(格安航空会社)を使う予定です。たまたま、セールの日にあたったんですが、なんと片道一人3000円(関西ー熊本)。

この流れがどれくらい続くのか不明ですが、とりあえずこれに乗っかって直近数年のビジネスプランを考えています。通常期にチケットを買っても7000円程度(のはず)なので、なるべく閑散期に出張を組むようにしていれば平均して片道1万円くらいの交通費で、大都市圏を行き来できるのではないかと想定しています。

定期的な出張の他に、参勤交代的なスタイルも検討しています。LCCが無くなって移動のコストが跳ね上がったら、こちらでしょう。

都構想

大阪都構想の住民投票、残念ながら賛成派が僅差で負けちゃったんですね。しかし、これで進むべき方向が見えた、という人も多いのではないかと想像します。記者会見での市長の笑顔を見て、そんな気がしました。

「変化を拒絶する」という層が存在し、その内訳が実に多種多様であることが、今回の住民投票を巡る人々の動きで垣間見えたような気がします。しかし、裏を返せば、「変わらなければならない」という自覚を持った人間が半数近くも存在していたとも言えます。

あれだけ言説に長けた政治家が訴えても駄目だった以上、別の道を探るしかありません。開発の世界では、こういうことは日常茶飯事で、「一つ失敗したことで、成功に一歩近づいた」と常に評価します。責められるのは常に「怠惰」のみです。

天王洲とCognitive computing

東京ビックサイトで開催されている2015 Japan IT Week を見てきました。ソフトバンク副社長の宮内謙氏とIBM Senior Vice PresidentのMichael Rhodin氏が登壇する基調講演も聴講。サーバ仮想化からタブレット導入に至るまでの変革で運用コストを半分にしつつも事業規模を大幅に拡大した事例の紹介から始まり、IBMのWatsonを導入した次の「Cognitive Computing(認知するコンピュータ)」へと展開するビジョンも語られました。最適な機種や料金プランの提案、ならまだ可愛らしいですが、会社に採用すべき人材の選定、となるとなんだか少し怖さも感じます。

しかし、そういう未来が現実のものになりつつある様を、次のWatsonの講演で見せつけられます。医学系の論文だけでも、世界中で年に70万本以上も出ているそうで、どれほど優秀な研究者と言えども「広い視野」を持つには限界があります。それらをとてつもないスピードで解析・評価し、結論を導きだすことが出来るコンピュータが既に存在しています。単に「知っている」のではなく、「知る術を知っている」コンピュータがビジネスの世界に進出すれば、さらなる英才教育(優秀なエンジニアたちによる改良と学習素材提供)を得て、とんでもない成長を遂げる可能性は十分に感じます。基調講演の最後はこう締められていました。

What will you do with Watson?

今回、品川から歩いて天王洲まで出て、りんかい線に乗って会場に向かいました。ふと思いついて、あえて少し遠回りしたのですが、近い将来、Google Mapの経路探索機能も「今日は天気が良いし、最近あなたは運動不足だから、海沿いを歩いて行きませんか?」なんて提案をしてくるようになるのかもしれませんね。それを「コンピュータに支配される日が来る」と見る向きもあるようですが、景色の美しさや潮の香りを感じること、次は誰かと一緒に来よう、とか想像すること、Watsonが一緒に居たとしても、人間にもまだまだやるべきことが沢山残っています。

高千穂部屋探し5日目

ついに住居決定です。町からは少し遠く買い物等には不便なのですが、その代わりに周辺の自然と景観は申し分なしです。引っ越しが楽しみになってきました!ベランダで眠っていたBD-1(折りたたみ自転車)が活躍しそう。

予算内で少しでも良いところをと考え、あちこちに情報を求めて回ったので、結果として多くの人を振り回してしまった点を反省しています。相見積もりをとります、他の誰々にも話をしています、と先に言明すべきでした。「都会(といってもせいぜい大阪・名古屋ですが)のルールはこうだった!」と我を張るのではなく、まずは真摯に相手の話に耳を傾けるところから、丁寧にスタートして行きたいと思います。

常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
– Albert Einstein

高千穂部屋探し3・4日目

3日目は法事で4日目の今日は日曜日なので、部屋探しはお休みです。

人と会って話をするごとに、田舎で住居を見つけることの難しさを感じます。都市部だったらネットで物件を見つけたら、申込みして見学して、問題なければ契約、という感じですけれど、どうもその辺りの商習慣が違っているようです。まだ手探りの状態なので、はっきりしたことは分かりませんが…。

法事とFramework

今日は祖父の三回忌です。法事なので、お寺(浄土真宗)のお坊さんがいらして、お話をして下さいます。様々な物語をもって、命の尊さや先祖への感謝を説かれるんですが、その後に、叔父が大学で40年間(細胞や分子のレベルにまでわたって)生物の研究をした結果、同じことが分かったんだと話していたことが印象的でした。

高野山のエントリでも書いたように、日本の仏教って科学(生物、情報工学)と全く矛盾するところがありません。それどころか、必死に勉強してやっと辿り着いたと思ったら先回りされてた、という感情すら覚えます。TED Kyotoのスピーチでも取り上げられていましたが、他の多くの宗教や価値観との融和も軽々とこなします。

日本のお寺の数ってコンビニの総店舗数より多いんですよね、確か。個々の細かい事例にまでは触れませんが、多様性のある社会を維持・発展させていくための優秀なフレームワークであることは間違いなさそうです。