ハンロンの剃刀

Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.  無能で十分説明されることに悪意を見出すな
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確かに世の中には悪意も存在します。しかし、経験を積んだ大人でも、ここはよく見誤るポイントかもしれません。相手を困らせようという意図はなく、ただただ配慮が行き届かなかった場合でも、悪意を持った行動と捉えられてしまうことはあります。

逆の立場でも、そうです。たまたま連絡が漏れただけなのに、仲間はずれにされたと落ち込んでしまったりするようなことはないでしょうか。

進むべき方向に敵が現れたら「ハンロンの剃刀を使ってみようか?」と議論の方向を少し調整してみる必要があるかもしれません。

補助金・融資・出資

国や自治体が出す補助金が、本当に沢山あります。法人の労務に関するだけでも、電話帳みたいな資料が作れるんじゃないかというほど多種多様に。必然性の度合いは判断できませんが、社会主義国家の計画経済ってこんな感じ?と思えるほどです。

「お前も恩恵に預かっているくせに」と聞こえてきそうですが、もちろん、自分もその中の一部。自己批判を込めて書いています。

補助金の申請要件に合致するようにビジネスを進めることで、自治体(ひいてはそこに住まう人たち)の必要とする会社の形が出来上がってくるという良い側面もありますが、ベンチャー的なプロジェクトを進める際には、気をつける必要があると考えています。本来まだ誰も気がついていない、明確になっていないニーズや課題を捉えて、解決策を想像することが仕事のはずなのに、皆が既に乗っているレールに乗ってしまっては、それが見えなくなる恐れがあると思います。補助金ありきで事業計画を作ってしまいがちになりそうです。

出資を頂く場合も同じ。そもそも何のため誰のために、毎日、頭と体を使っているのか、しっかり考えながら動かないと、と思います。「漁師ティコとウォール・ストリートのアナリスト」の話を思い出します。

トリアージ

トリアージとは、災害や事故などで多数の負傷者が同時に出た場合の治療の優先順位のこと。普通は重傷者からなんですが、戦闘状態にある軍隊では軽症者を優先する場合もあるんだそうです(治療後すぐ戦線に復帰させるため)。

システム保守の現場でも似たようなことは起こります。同時多発的に、複数の復旧の要請が届いた際に、何を優先するか、という悩みがあります。そのシステムが支えるビジネスとワークフロー(業務)への影響の大きいものから、というのが原則となるでしょう。その判断が難しければ、復旧への見通しが立ちやすそうなものから、でしょうか。なかなか、明確な基準を作るのは難しいです。

経験不足のエンジニアの場合、「早く直せ!」という怒号の大きさがそのままトリアージの判断基準となってしまいがちです。本当の負傷者は、叫ぶことも出来ず、痛みに耐えてじっとしているものです。そういう箇所を冷静に見つけて対処できるエンジニアであらねば、と思います。

バングラから新メンバ到着!

写真を撮るのを忘れてました。この画像はダッカに面接に行ったときのもの(^^;

バングラデシュから2名、新しいメンバーが宮崎に到着しました。大学でオリエンテーションを済ませ、市役所で転入の手続き、ショッピングモールで生活用品の買い出しなどなど。これから仕事を進める仲間が増えると思うとワクワクしますね。同時に、「仕事を創る」ことも今より一層真剣に考える必要があって、果たして自分がそういう立ち位置で、正しく歩を進めることができるのか、身の引き締まる思いもあります。

フライパンまで揃えて持ってくる人が居る!って話題になってましたけど、うちの新メンバには「炊飯器(rice cooker)」もって来た強者がいました(笑)

空即是色

書家の黒蛇さんに書いて貰った色紙をレーザーカッタで刻印したバングラディッシュ産の牛革トレー。不思議なご縁と不思議な組み合わせに、この不思議な流れを持った文字を眺めていると、なんだか心拍数が勝手に上がってくるような感じがします。

仏教の根本原理とされるこの言葉が、コンピュータの基礎である2進数を想起させるのは、おそらく偶然ではないと思います。アジャイルなシステム開発と同じように、人間の知性や文化もおそらく、改廃と新装を繰り返しながら、螺旋状に発展してきたのではないでしょうか。

色即是空

追加工事

センシティブな内容なので、ちょっと躊躇われましたが、なかなか稀有な事例だと思うので、もしかして誰かの役に立てば…。(将来の備忘も兼ねてます)

今年(2018)の初め頃から、実家の土地を一部譲り受け、大東建託のアパート建設を進めています。工場の跡地であったために、土地の形状が複雑で、一部に倉庫が建っていたり、コンクリートが張ってあったりしていました。これらを全て除去する、というところから工事が必要であり、外構工事費が全体の17%くらい計上されていました。細かいことはよく分かりませんでしたが、先方の言葉を信じて契約・着工まで進みました。

事件はこの直後に起こります。8月の後半になって、「地盤が想定よりも緩く追加の杭打ち工事(約200万円)が必要」と連絡が来ました。コンクリートに覆われていた部分の地下の状態が悪く、よくよく調べると、工場ができる以前は田んぼとして使われていた土地だったとのこと…。今更、融資のやり直しも出来ず、結局、自己資金を投入することに。

予見できないトラブルというのはつきものなので、くよくよしても仕方がないのですが、それなりにインパクトのある金額です。コンクリートが張ってあった以上、仕方がなかったのかもしれませんが、第三者に地盤の調査を依頼(もしくは相談)しておけば、ひょっとして予見できたのかもしれません。それよりなにより、自分がもっと地元や近所の年配の人たちと仲良くしてて、「あそこは昔、田んぼだったんよ」と一言でも聞かされてたら、契約の前にピンと来ていたかもしれません。

そもそもアパート経営という「業」自体が今後どうなっていくか、難しいところはあるだろうな、という覚悟はしています(建てて放ったらかしで、勝手に利益を生むなんてことは難しくなるはず)。

賃貸住宅融資、支援機構が厳格化 サブリース巡り懸念

今回建築を進めている地域の人口が12000人程度(年々微減)に対して、空き家が600戸も存在します。数字だけで見ると完全に供給過多なんですが、実際に人が住める状態ではなかったり、持ち主が売ったり貸したりをしたがらないケースが多い印象を受けました。その意味で、まだ(本当に供給過多になっている地域に比して)建築の意義がある、と考えましたが、社会認識や法律が少し変わるだけでバランスが一変しそうなので油断は出来ないだろうなと思います。

Aoreco2018

青島こどものくにで開催されたInstagramのコンテストに参加してきました。コンテストといっても、それほどガチなのではなく、審査基準もルールも色々と緩やかな感じです。

一応、企業スタッフという肩書なんですが、とくにこれといってお手伝いすることもなく、また、ITエンジニアをやってると言っても、Instagramの使い方も高校生の方がよっぽど詳しいという状況でしたが…(^^;

海辺を半日散策して面白いものを見つけて写真を撮る、という行為を楽しめる人たちが沢山いる、という状況がワクワクします。広々とした土地や海も、あえて悪く言えば「何もない」ところです。テーマパークやショッピングモールのように周到に用意されたエンターテイメントも良いですが、そうでないところからワクワクすることを見つける力を持った人が集まったら、それこそ本当にシリコンバレーみたいなイノベーティブな場が出来ないかな?と密かに期待しています。

38歳

どう言い訳しても「アラフォー」な年齢になってしまいました。「不惑」の40まであと2年。こうして時々ブログにでも書いていないと、何がなんだか分かんなくなってしまいそうなくらい目まぐるしく人生が変化しています。

ままならないことも勿論あるんですが、そういう大変さとか難しさも含めて人生なんだと思えれば、意外となんとかなっていくような気がします。嫌われてもいいし、偽善と言われてもいいから、良いと信じることを、どんどんやっていきましょう。間違ってるなと気付いたら、軌道修正すれば良いんです。

[映画] Ghost in the shell

スカーレット・ヨハンソン主演の実写版。ディストピアな未来を描くSFが流行るのは、リスクを大きめに見積る安全側の思考回路が働いてのことであって、ネットとAIが統べる現実の未来はもう少しマシなものになりそうだな、という思考は楽観的でしょうか。この映画とは違ったSF世界を描く、森博嗣のWシリーズを欠かさず読んでいて、時々、そんなことを感じます。

もちろん、何もかもが最良の状態になるということはないのですが、宗教や科学が目指してきた理想に少しずつ漸近させようとする意志が世界中に散らばっています。何を持って「良い状態」とするのかという問いは哲学的ですらありますが、それぞれの「良い」を最大限尊重し持続できる仕組みを作ろうとするメタ認識が世界中で共有されつつあるように感じることがあります。

開発終盤戦

おかしいな、と思ったことを素直に言える空気を維持すること、システムに不具合があったときに、「ここが変です」と声を上げることが意外に難しい場面があります。自分の責任にされてしまうのではないか、あるいはその部分を担当した人を責める結果になってしまうのではないか。

本来は「トラブル vs 開発チーム」という構図のはずなのに、徐々に生贄探しが始まります。「○○のせいでこうなった」と自分以外の要因に帰してしまうと、その後、考えることが減るので、精神的には随分と楽です。本能的に思考がそちらに向かうのは致し方ないこととして、そこから一歩ひいて状況を俯瞰し、次善の手が打てるリーダーが居るかどうかがプロジェクトの成否に大きく関与します。